【終活】半遺言のススメ【終活ノート】

コラム

おじいちゃん
カラスや、勉強は捗っとるかい?
カラス
まあまあだよー
おじいちゃん
勉強ついでに教えてもらいたいんじゃが、この家の相続はどうしたらいいかね?生きてる人間の負担にならないようにうまくやってもらいたいんだが…
カラス
そういうことなら問題ないよ。一応家族で話はついてるし、おじいちゃんから見ても駄々こねて『争続』になりそうな人いないでしょ?
おじいちゃん
それは大丈夫だと思っておるがね
カラス
じゃあちゃんとやっておくから心配ないよ。
でも、おじいちゃんが残った人たちに対してどんなふうに思っているのか伝えるのもいいと思うから遺言書でも書いとく?
おじいちゃん
遺言書は書いておいたほうがいいかね?
カラス
相続税対策とか込み込みで話はついてるから多分揉めないと思うけど、その遺産分配がおじいちゃんの意思なんだよっていうことを示すのに遺言書みたいなものを書いとくのもいいんじゃないかな?
おじいちゃん
それじゃあちょっと書いてみようかの!

カラス
うん!じゃあ配偶者と長男に1/2づつ相続させるって書いておいて。

カラス
あと、実際に計算した時に分割割合変えるかもしれないからハンコは押さないで、日付も書かないでおいて。それを封のしていない封筒に入れておいてよ。そうすれば民法のいう遺言書の効力が発生しなくて楽だし、見た目は遺言書に見えておじいちゃんの意思を伝えやすいからさ。

おじいちゃん
よしわかった。それとせっかくだから一人一人に一言ずつ書いてもいいかい?
カラス
全然問題ないよ!

ということで、斉藤はおじいちゃんに半遺言を勧めてました。(これは強力な信頼関係があってのことなので普通は争いに発展する可能性が高いです。絶対に真似しないでください。)
半遺言という言葉に違和感のある方は流行りの終活ノートとでも読み替えていただければしっくりくると思います。

おじいちゃんは私のアドバイスを受けて半遺言を作成。
通帳と同じところに保管されていました。

その半遺言を、葬儀の時は忙しかったので(法事だか初盆だか忘れましたが)相続人が揃う時に「遺言のようなものあるからみんなで見てよ」といってそれを見せました。

内容的には相続のことと、家族一人一人に向けた言葉、そして僅かながらの形見の品でした。

斉藤は事前に内容をチェックさせてもらっていたので見守っているだけでしたが、一人一人に向けたコメントが結構温かく、何気ないのですが心を揺さぶりました。
やはり「亡くなった人の言葉」を少し時間経ってから受け取ると心に刺さるものがあり、涙涙のいい家族集会になったと思います。

あとで「おじいちゃんやったね!みんな感動してたよ!」と報告したのはいうまでもありません。

このブログを読んでいる方に終活をしている年代の方がいるとは思えませんが、終活の一環では残された人たちへの手紙というのも乙な演出だと思った斉藤でした。