行政書士試験に独学で合格する勉強方法

資格・勉強

こんにちは、斉藤カラスです!

行政書士は弁護士・司法書士に次ぐ法律系の国家資格で、街の法律屋さんともいわれる身近な法律職です。

その仕事内容は、その名の通り行政(役所)と市民のつなぎ役をメイン業務として、法律相談からコンサル業を行うなど多岐にわたります。

合格率も弁護士や司法書士と比べると現実的で、法律系資格を目指す者の入門編としての位置づけから総務系の業務に従事している方のステップアップ、はたまた定年後の頭の体操まで受験者の幅も広く人気の資格となっています。

今回はそんな人気資格、行政書士に独学で合格した斉藤の勉強法から行政書士試験の概要までを記事にしたいと思います。

行政書士試験概要

試験は年1回(例年11月第2日曜日)に実施され受験資格は無く、誰でも受けれます。
受験料7,000円。
平成30年は11月11日(日)に試験開催。
午後1時00分から午後4時00分までの3時間です。
試験問題の出題数は択一試験54問と多岐選択式3問及び記述試験3問。(法令問題から択一式40問、3問多岐選択式、3問記述式。一般知識から択一式14問)
択一式問題1問4点、多肢選択式1問8点、記述式1問20点で300点満点です。

合格基準は以下の通り。

① 行政書士の業務に関し必要な法令等科目の得点が、満点の50パーセント以上である者
② 行政書士の業務に関連する一般知識等科目の得点が、満点の40パーセント以上である者
試験全体の得点が、満点の60パーセント以上である者
(注) 合格基準については、試験問題の難易度を評価し、補正的措置を加えることがあります。

法令等科目で122点以上、一般知識で24点以上、試験全体で180点以上で合格となります。

合格率は7%~14%と幅がありますがおおむね10%前後となっています。

合格発表は受験者に合否通知書に配点、合格基準点及び得点を記載して通知。

平成30年度試験の合格基準点は、平成31年1月30日(水)に当センターのホームページにおいて公表しますとなっています。

試験に持参するものは受験票、時計、筆記用具とオーソドックスな持ち物です。身一つで勝負ですね!

試験科目

行政書士の業務に関し必要な法令等(出題数46題)
(1)憲法
(2)行政法(行政法の一般的な法理論、行政手続法、行政不服審査法、行政事件訴訟法、国家賠償法及び地方自治法を中心とする。)
(3)民法
(4)商法
(5)基礎法学

行政書士の業務に関連する一般知識等(出題数14題)
(6)政治・経済・社会
(7)情報通信・個人情報保護
(8)文章理解

試験の難易度

難しい。

受験資格のない(誰でも受けられる)法律系資格として間口は広いですがその分難易度は高めです。

憲法、民法、行政法から商法まで試験範囲が多岐にわたり、覚えることも多くて大変です。

出題のメインは民法と行政法からですが、両方とも試験範囲が広くて覚えることがたくさんあります。

受験生の多くは民法と行政法に気を取られ、憲法や商法などほかの科目がおろそかになる傾向があります。

特に、一般知識なる問題は何が出るか毎年不明であるにもかかわらず足切りがあり、勉強だけしているのではなく新聞やニュースを見るなど幅広い見識が必要になります。

また、40文字程度の記述回答を要する記述式試験が3問あり、配点も高いので記述式問題で点数が取れないと合格が遠のきます。

記述式問題は、民法と行政法の基本問題から出題されるので択一式試験対策で得た知識をそのまま利用できますが、正確に回答を記入しなければ減点されてしまいますので(記述式問題には部分点がある)基礎知識の正確さが求められます。

独学で受かるための勉強方法

まずは民法を理解します。

…と簡単に言いますが民法を理解するのは非常に大変です。

法律系の仕事に従事していたり、法学部で勉強していたりしない限り一般市民は法律と縁がないですが、その縁がないことが災いして初心者は民法を理解するのに半年はかかります。そして理解してから試験で点を取れるようになるまで半年かかります。

法律知識無しで今から独学で行政書士に合格しようという方は、まず兎に角わかりやすい参考書を一冊読むことをお勧めします。

参考書を一冊読んで民法というものがどういうものかを一通り把握し、そのあとに試験問題レベルの問題を解きつつ細かい知識を身に着けていくのがいいと思います。

斉藤のおススメはTAC出版のすっきり行政書士シリーズです。行政書士試験合格に必要な知識を網羅的に抑えつつ、わかりやすく解説されています。

これから勉強を始めようという方はまずこれを一冊読んで行政書士試験の試験範囲を把握しましょう。

 

そして民法を一通り読み込んだら憲法→行政法→商法の順に勉強していきます。

なぜこの順番かというと、『民法を制する者は法律系資格試験を制する』といわれるくらい民法の知識は行政書士試験の基礎となる知識だからです。

民法を理解していれば、憲法の理解は比較的容易ですし、逆に行政法は民法の知識がないとかなり理解に苦しみます。(行政法は民法の知識があっても苦しむところではありますが…)

また、行政書士試験にとって商法は暗記科目です。配点も少ないのであまり時間を割かず、代表的な論点のみの学習にしてほかに勉強時間を当てましょう。

演習問題を解く

一通り試験範囲を把握したらあとは問題を解いていきます。

正直、参考書を見ているだけではなんとなくわかった気でいるだけで本当は問題を正解に導く力はついていません。

実際に初めて試験問題と向き合った時に頭が真っ白になると思います。そんな時は参考書を見ながら問題を解きましょう。

法律系の試験問題は非常に難解ですので初めから問題を解けるとは思わないことです。分からない問題は調べながら解いていきましょう。調べることで知識が身についていきます。

問題演習はより実践的のほうが実用的ですし、合格までの時間を短くできますので過去問を中心に解くことが大事となります。

過去5年問題集などが本屋で売られていますのでこれを繰り返し解いていきましょう。

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過去問を解いているとわかると思うのですが、行政書士試験クラスになると重箱の隅をつつく様な、いやらしい問題がいくつか出てきますし、行政書士試験対策の参考書には載っていない問題も出題されています。(行政書士試験対策の参考書は行政書士試験に合格するために作成されているので難しい問題を網羅してはいない)

また、特に民法において過去問で問われていない問題も出題されることがあります。

そんな時にはより専門的な民法の参考書が必要になります。

斉藤的におススメなのは行政書士の一段階上の資格試験である司法書士試験用の民法の参考書です。

司法書士試験の民法は行政書士試験と同じ試験範囲で、問題自体の難易度も「同じくらい~ちょっと難しい」程度の問題なので非常に参考になります。(ただし、司法書士試験は選択肢が行政書士試験より複雑なのでその分難易度は高いです。)

 

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上記のオートマシステム民法は司法書士試験に対応しているので、行政書士試験対策の参考書には載っていない難しい論点についても解説を交えて掲載されています。

司法書士試験で出題された問題が行政書士試験に出題されることもありますので見ておいて損は無いと思います。というか、民法に限って言えば試験範囲が同じなので司法書士試験に出た問題が出ます。

司法書士試験は毎年7月に行われ、問題も公開されますので行政書士試験の勉強の一環として司法書士試験の民法問題を解いてみるのもいいと思います。

予想問題を解く

試験直前には各社が出している試験予想問題(模試)を解きます。

市販の予想模試は大体一冊に2,3問入っているので、試験直前の1カ月はこの予想問題のみを満点取れるまで何度も解きます

この時、試験と同じ3時間で問題を解き、時間配分も把握しておきます。

書籍としては東京リーガルマインド、行政書士試験研究会、TAC、成美堂書店などが出している直前予想模試がおすすめです。

違う出版社から出ている予想模試を解くことで幅広い問題に対応することができますので予想模試は2冊以上買いましょう

直前予想模試を解き込むことはこれまでどんな勉強をしていたとしても、独学でも専門学校で講義を受けていたとしても必要な最後の追い込みなので必ずやりましょう。直前模試を複数問解くことで合格率が飛躍的に上がります。

以下おすすめ予想模試。

 

 

 

 

さらに、行政書士試験には40字程度の記述回答を求められる記述式問題が3問あります。

記述式問題は配点が高く、捨てることはできませんので記述式対策を行わなければなりません。

しかし、この記述式問題は前述のように40字程度の回答を求める問題に限られていますので、おのずと問題も限られてきます。

そしてそれを、予想模試を発売する出版社が各社予想してきますので、上記におススメした直前予想模試を数社分解くことがそのまま記述式対策となるのです

これは特に独学ではなく資格の専門学校に通っている方にお勧めしたいのですが、自分が通っている専門学校と違う会社が出している予想問題を買って解くということをやってください。TACに通っている方はTAC以外の出版社が出している予想問題を解くということです。

本試験問題の予想は各社行っているので、違う会社の予想問題を解くことは非常に大事な試験対策になります。

民法改正について

民法の改正が予定されていますが現在のところ行政書士試験に対する影響は軽微でしょう。

今までも婚外子の法定相続分が1/2なのは違法という最高裁判決があってから民法が改正されたりしていますが、予想模試や参考書、問題集の巻頭ページに試験範囲に影響のある法改正が書かれていますのでそれをさっと見ておく程度でいいでしょう。

古い問題集を解く場合は注意が必要ですが、年に1度しかチャンスの無い試験ですのでお金を惜しんで古い問題集を解くのをやめて、新しい問題集を買いましょう。

今後も相続時の配偶者の居住権など細々とした修正はありますが、大改正は当分先なので「それまでに合格してしまうんだ」という強い心で合格を目指してください。

まとめ

行政書士試験は資格試験の中でもかなり難しい試験なので試験勉強期間も長丁場となります。しっかりとした準備と絶対に合格するんだという心構えが必要になります。

そして民法→憲法→行政法→商法・一般常識と勉強していくと最初のころの民法を忘れてまた民法→憲法→……と無限ループに入って病んできますので息抜きも大事です。

斉藤は試験勉強中も、回数は減らしますがしっかり温泉旅行に行ってリフレッシュしたりしていました。

長い勉強期間になると思いますので、自分なりのリフレッシュ法やストレス解消法を見つけて定期的に息抜きすることが重要です。

体調管理と精神管理は試験対策として重要な取り組みですので、しっかりと管理して試験日にベストなパフォーマンスを発揮できるようにしましょう。

一発合格が当たり前ではない試験なので気負わず、ダメでも落ち込まず、合格に向かって一歩一歩前進していってください。

ここで学んだ知識は実生活でも役立つものが多く、試験勉強をするだけでも自身のスキルアップに大いに役立ちますので考えるよりもまず行動、参考書を買って読むところから始めてください。

この記事を見た皆さんが行政書士試験に合格することを心から願っています。

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