株はボラティリティで死ぬ【なんか途中からエセ長期投資否定記事になってしまった】

2019年1月17日コラム

ボラティリティとは?

突然ですが、株はボラティリティで死にます。

ボラティリティとは株価変動幅のことで、ボラティリティが高いというと変動幅が大きい様をいい、逆にボラティリティが低いというと値動きがあまりない状態ということになります。

ボラティリティが大きくなるのは相場の変革時急激に上昇した時の天井下落相場が主に挙げられるかと思います。

相場の変革時とは、アベノミクスの初動などで一気に一方向に振れたようなときで、逆に張っていた方々を殺しながら上げて(下げて)いくので逆に張った方にはきつい相場です。(この場合は損切りを行えば生き残れます)

急激に上昇した時の天井は仕手株といわれるような銘柄のチャートを見ればわかりますが、短期間で急激に上昇し、適正と思われる企業価値を超過して株価が上がった結果、バブルがはじけるように急激に下落に変わり売りたくても売れずに絶命する相場です。

そして、下落相場のときは市場や経済の冷え込みを織り込みに行って下げるのですが、ある程度のところまで行くと値ごろ感が出てきて買い手が増えます。

そこで下げ止まったと思って安心感が蔓延し、買い増しやナンピンをする人が増えるので株価は急上昇します。

そんな時にマイナスのニュースが発表されると下に振れて買い増しやナンピンをした人を巻き込んで下落する。その時はさすがに心理的にも現金的にも苦しくなって投げ売りさせられるので想像以上の下げが起こりボラティリティーが高くなります。

しかし、うまい人は想像以上に下がっているのを見逃さずに買いを入れています。

で、一旦落ち着くとやはり直近から考えれば安いので投げさせられた投資家が再購入しに来ます。

買いが殺到するので今度はじわじわと上昇し、さらにボラティリティーが上がる土台を作ります。

その後、無風の期間があるので冷静に下で買った投資家はその時に利確しています。

そういった利確の売りや、基本は下落相場だという先入観のようなものがあるので買いが続かず、再購入した投資家はそれほど利益を上げられません。ナンピンした人は平均取得額まで戻らないこともあるでしょう。売ると損失が発生するので売るに売れません。

その後、下げ相場であればまた良くない指標が出てきて下落します。

ナンピンしていた投資家は持っている株の総額が増えているので、前回の下げより苦しくなります。前回耐えられた投資家も今回は耐えられず投げさせられるかもしれません。

そうしてまたボラティリティが高くなります。

上記を何度か繰り返して相場は落ち着きを取り戻します。

ボラティリティに対処する方法

上記で述べた3つの高ボラのうち、個人投資家は下落相場についての対処法を備えておかなければなりません。

パターンとしては以下が考えられます。

  • 現金比率を高めて取引しない
  • 現金比率を高めておいて総悲観で買い向かう
  • 売りと買いを同額持つ
  • 気絶する

現金比率を高めて取引しない

これは最強の防御法で絶対に退場することはありません。

ただし、資産が増えることは無いので他に収入のある兼業投資家で株に時間をさけない方がとる戦略でしょう。

また、ポートフォリオを日本円に全力投資しているとみることもできますので、円高になると知らないうちに資産が相対的に増えているということもあります。

兼業投資家は他に収入がありますので、難しい相場にあえて挑む必要がないというのは真理です。

楽にお金を稼げるに越したことはないですからね。

難しい相場に背を向けて、薄利の優待クロスや利益が期待できるIPO申し込みのみを行ったほうがパフォーマンスが良くなる年もあると思います。

現金比率を高めて総悲観で買い向かう

先ほどの現金比率高めるだけの投資法に似てますが、突っ込んで下に行った嵐の中を買い向かい、大幅高になったときに売るというスイング(短期売買のこと)を行うボラティリティの高い相場に相性のいい投資法です。

底あてゲームみたいですが、歴史的大幅安の日の引け買いであったり、朝一の気配が追証決済の売り気配であるときに買うと利益が出ることが多い印象です。

相場の転換期には良い情報と悪い情報が交互に現れ、ボラティリティが大きくなるのでそこを突いて短期で儲けようというスタイルです。

兼業投資家であれば、年に何回かあるこの相場だけやってもずっと持っているより儲かることがままありますが、それなりにリスクも伴います。

売りと買いを同額持つ

売りと買いを同じ額持っていれば理論的には相場の変化に左右されないでしょ?というスタイル。

よく見るのが『個別銘柄の買い』と『先物の売り』を複合させるスタイルですが、先物をやっていない人はダブルインバースでもいいと思います。

これは自分の買っている個別銘柄に自信のある人が取るスタイルのなのでやや上級者向けだと思います。

日経平均等が下がる中、相対的に自分の選んだ銘柄が日経平均ほど下がらない。又は日経平均が反発するときに自分の保有銘柄が日経平均以上に反発する自信がないと取れないスタイルです。

何となくダブルインバースを買っても儲からないですし、持ち株に自信がないならノーポジ(日本円に全力投資)のほうがいいです。

気絶する

売りも買いも行わない!相場も見たくない!という人。

これが悪いかというとそんなことありません。

信用取引をしている人がとってはいけないスタイルですが(追証で死ぬので)、現物オンリーの方は逆にこれでもいいと思います。

例えば、2019年大発会で日経平均が一時700円下げて、終値でも450円下げています。しかし、その夜に日経平均先物は600円以上上げているので月曜日は大幅高が予想されます。

大幅下落の時に狼狽売りしていたら、月曜日にはおいて行かれて損だけ残ることになります。また、狼狽しなくても追証が発生するので仕方なく損切りした人も同様です。

ボラティリティが高いときに動くと結局損だけ残ることが往々にしてあります。結果論ですが今回は年末年始に気絶していれば助かった方が多くいるのも事実でしょう。

現物であれば気絶投資法で問題ない。ただし、長期投資が前提であればです。

自分の投資スタイルを見直す

ここで重要になるのは自分の投資スタイルが何なのかです。

個人投資家の多くは自分の投資スタイルが明確ではない方が多いです。

「株価が下がった…でも大丈夫。長期で持つつもりだから」

こんな発言をする人がいますが、冗談ならまだしも本気だったらそれは長期投資ではないです。

長期投資家は日々の株価は見ないものじゃないですか?

スマホでポチポチ株価チェックしている人は長期投資という言葉を使わないほうがいいです。長期投資というのは言い訳で、気づいたら含み損で首が回らなくなってますから。

長期投資家はボラが多い時も気絶投資法です。長期なのだから当たり前。当然現物のみでしょう。

と、いうことは気絶投資法は日々の株価をチェックしている人には向かないということになります。気絶投資法は長期投資向けなのですから。

つまり、自分が下落相場だと感じたら自信がない人は損切りしてでも現金比率を高め、自信がある人は買いと同じ量の売りを持つことが必要になります。

そもそも、株価が上がると思って買うわけであって、株価が上がるかどうかわからないのに買う必要はないでしょう。

自分で絶対に使わない有効期限一年間の500円割引優待券を350円で売れるはずだからと300円で買うなら理解できますが、2日後に期限の切れる500円の割引券を明日売らないといけないのに300円で買いますか?

斉藤は買いません。50円で売れるかもしれないので25円なら買うかもしれませんが。

下落相場が割引券の期限で(時間が経つとどんどん安くなる)、水準訂正が300円じゃ売れないという判断そのもの(市場評価)です。

こう考えるとわざわざリスクを払って割引券を仕入れる気がそがれます。

長期投資家の方の場合は、自分は期限の無い500円割引優待券を買っているという自信があるので気絶できるわけです。いつか450円で売れる日が来ると信じて疑わないのでずっと持っていられるわけですね。

で、普通の人はそこまで信じて買えないです。そもそも、本当に期限の無い割引券(超長期的に利益を上げ続けられる企業)を買う心眼を持っている方が少ないと思います。

なので、普通の人には長期投資は無理。できるとしたら売られ切って焼け野原になった時のみ。それでも超長期ではなく中長期でしょう。


なんか話が逸れてしまいましたが、別に長期投資を否定しているわけではなく、結局退場しないためには1方向に全力投資しないほうがいいということです

買いと売りを両方行って耐えるか、失敗しても再挑戦できる原資を確保しておくことが、長い目で見て重要です。