四季報2018年秋号の通読で気になった銘柄考察
こんにちは、四季報投資家です。
9/14に四季報が発売されましたよ!
四季報投資家の皆さんは3連休どこにも行かず、夜な夜な読み漁っていたことでしょう。
わたくし斉藤も3カ月に一度の夜更かしをして通読してまいりましたよ!!
今回はそこで気になった銘柄をご紹介していきたいと思います。
※紹介しているからといって買い推奨しているわけではありませんのでご了承ください。
考察した結果「微妙」、という銘柄もそのまま載せていますので。
それでは張り切って紹介していきましょう!
今買えそうな銘柄
今買えそうな銘柄は6銘柄のエントリーとなりました!
3804システムディ
四季報見出し【増勢】【開拓】。前号比増額。
私大事務管理ソフトが低採算の大型開発終了し減収。
保守収入拡大。
下期の採用増、販促費増こなし営業益増額。
19年10月期はストック事業の効果発現し急伸。
2018年10月期の第3四半期決算短信
売上高2412百万円(前期比-11.2%)、営業利益175百万円(前期比+43.5%)、経常利益173百万円(前期比+47.3%)、親会社に帰属する四半期利益111百万円(前期比+53%)。
一株当たり四半期純利益17.17円。
会社の通期予想は売上高3339百万円(前期比-12.3%)、営業利益383百万円(前期比+9.2%)、経常利益380百万円(前期比+9.8%)、親会社に帰属する四半期利益256百万円(前期比+7.7%)。
一株当たり当期純利益39.52円。
四季報の通期予想は売上高3340百万円、営業利益400百万円、経常利益400百万円、親会社に帰属する四半期利益270百万円。
一株当たり当期純利益41.6円。
なので、会社予想よりも5%ほど増額しています。
決算短信コメント
大型案件を手掛けた前期と比べて売上は減少しましたが、利益率の高い案件を積み重ねることで、前期を上回る営業利益を計上いたしました。
サポート売上・クラウド売上を中心としたストック収入が増加しており、利益率の高い収益構造へと発展的にシフトしております。
勝手に評価のコーナー
ストック収入が増えることは非常に良いですね!
個人投資家はストックビジネス銘柄だけ触ってればいいンだよ!っていう言葉をよく聞いたり聞かなかったり…
時価総額が低いこともあり、決算の癖が強く、四季報予想通りに本決算が出てくるかは微妙(という個人的感想)。
今買ってもいいが、決算をまたぐのはやめておいた方がよさそう。
9/14終値は680円でチャートも反転に向かいそうないい状況であり、四季報通りに決算と来期予想が出てくるなら株価1000円も狙える。(いいね!)
4381ビープラッツ
四季報コメント【拡大】【株買い増し】。前号並み。
柱の従量課金プラットフォームは、下期中心に販売委託先増加。
IoT関連顧客を軸に、顧客数拡大と月額利用料伸ばす。
主要株主の東京センチュリーが当社を関連会社化。
平成31年3月期第1四半期決算短信
売上高96百万円(前期比-)、営業損失49百万円(前期比-)、経常損失50百万円(前期比-)、四半期純損失50百万円(-)。
一株当たり四半期純損失45.31円。
会社予想の通期業績は売上815百万円、営業利益177百万円、経常利益175百万円、当期純利益147百万円。
一株当たり純利益130.21円。
決算短信コメント
主たる事業の売上高は第4四半期に偏重する傾向がある。
マザーズ上場に伴う経費を第一四半期に計上している。
ストック収入平均成長率36.1%。
勝手に評価のコーナー
こちらもストックビジネス銘柄ということで個人投資家におすすめな案件となっておりますよ!
ストックビジネスは利益を積み木のように積み上げるタイプなので、予想がしやすい点が個人投資家に受けている要因だと思いますが、残念ながら第4四半期に売り上げが偏重するスタイルということでその点で人気薄ってとこでしょうか。
しかし、予想成長率もすさまじいのではっきり言って今回一番おすすめ!
ただし、四季報上では。
四季報に載っている株価は7680円ですが、9/14の終値は9990円ということでかなり値上がりしてしまっています。
継続して成長するのなら上場来高値13000円奪還もできると思いますが、流動性に乏しく単価も高いのでリスクが高め。
購入する場合はその点に注意が必要ですよ!
市場全体、又は新興市場の暴落が来ると予想する人→買わない。
市場全体、又は新興市場の暴落が来ないと予想する人→買い。
こんな感じです!
4743アイティーフォー(ITFOR)
四季報見出し【連続最高益】【注力事業】。前号並み、会社比強気。
債権管理システムやコールセンター向け業務効率化システムが順調。
BPOの不採算大型案件消滅もあり営業益続伸。
RPA(業務効率化)、キャッシュレスシステムを強化。
2019年3月期 第1四半期決算
売上高1958百万円(前年同期比-2.8%)、営業利益98百万円(前年同期比206.1%)、経常利益134百万円(前年同期比171.9%)、親会社株主に帰属する四半期利益は92百万円(前年同期比175.3%)です。
セグメント別営業概要
・システムソリューション
売上前年同期比111.4%。セグメント利益前年同期比101.8%。
・サービスソリューション
売上前年同期比83.3%。セグメント利益前年同期比202.0%。
売上が大幅に減って利益率が大幅に回復しているのは、不採算BPO案件が終了したことによる影響ということなのでマイナスではないと思います。
・基盤ソリューション
売上前年同期比85.1%。セグメント利益前年同期比84.2%。(受注高前年同期比160.1%)
売上と利益が減っていますが、受注額自体は増えていますのでこれらが今後の売上になっていくので心配はいらないですね。
ちなみに8/19のフィスコ2期予想は3か月後予想株価1250円。
顧客への出荷や納期が9月と3月に集中すると書いてあるので、4-6月期の決算はまだ本気ではないということで今後に期待です!
中期計画と四季報と勝手に評価のコーナー
2018/5/18に会社は中期計画を策定し2021年に売上高14000百万円、営業利益2300百万円、ROE10%を目指すとしています。
対して、四季報は20年3月期に売上15000百万円、営業利益2400百万円を予想ということで会社計画を大幅に上回る予想をしています。
四季報投資家としてはこの辺りは見逃せません。(ただし、四季報を鵜呑みにして死ぬこともあります)
9/14終値は915円。数カ月前にもみ合っている1300円あたりを目標額にしてもいいという気がします!上がるかどうかは知りません!
3164太陽工機
四季報コメント【増益幅拡大】【増産対応】。前号比増額。
6月末受注残が前年同期比倍。
フル生産続き営業増益幅拡大。
平成30年12月期第2四半期決算短信
売上高4826百万円(前年同期比+42.8%)、営業利益807百万円(前年同期比90.9%)、経常利益804百万円(前年同期比93.3%)、親会社株主に帰属する四半期利益は540百万円(前年同期比94.6%)です。
会社予想の通期業績予想は売上高9600百万円、営業利益1500百万円、経常利益1490百万円、当期純利益1000百万円。
一株当たり当期純利益338.28円。
対して、四季報の通期業績予想は売上高9600百万円、営業利益1500百万円、経常利益1490百万円、当期純利益1000百万円。
一株当たり当期純利益337.4円。
ということでほぼ同じです。
勝手に評価のコーナー
四季報の隅から隅までいいことしか書いてない!
9/14の終値は3245円。予想PER7.7倍はこの成長率では以上に低く見えますよね!
いろいろな個人投資家がそれぞれ言及したり、ポートフォリオに組み込んだりしている個人投資家に人気の銘柄。
個人投資家というのはそれぞれ銘柄の判断ポイントが違います。
成長であったり、割安であったり、配当であったり。
そのいろいろな判断材料で引っかかってくるこの銘柄。どの角度から見ても買えるように見えるという異常さが最大の魅力ではないでしょうか。
マイナス材料としては個人投資家に人気過ぎて、個人投資家のマインドが低下したら売りが売りを呼ぶ可能性があるということですかね。
6787メイコー
四季報見出し【独自増額】【地位向上】。前号比増額、会社比強気。
スマホ用は顧客内取引シェア拡大。加えて新規獲得で着実増。
車載用は高付加価値製品がけん引。
増産効果に加え原材料高緩和も。
人件費増軽くこなして営業増益拡大。
大手顧客のサプライヤー序列が最上位に。取引変動リスクが大幅低下。
平成31年3月期 第一四半期決算短信
売上高303億3800万円(前年同期比+18.8%)、営業利益24億9200万円(前年同期比64.9%増)、経常利益26億9400万円(前年同期比180.1%増)、親会社に帰属する四半期純利益が22億8200万円(前年同期比304.1%増)。
一株当たり四半期純利益87.2円。
会社予想の平成31年連結業績予想は売上1180億円、営業利益82億円、経常利益68億円、親会社株主に帰属する当期純利益60億円。
一株当たり当期純利益は229.24円です。
四季報の平成31年3月期の予想は売上1220億円、営業利益104億円、経常利益99億円、親会社に帰属する当期純利益86億円。
一株当たり当期純利益は328.6円なので43%も高く予想しています。
四季報では平成32年3月期も10%程度の利益の成長を見込んでいるので、これを信じるならば株価は3600円を超えてもおかしくないなんて思ったり。
9/14の株価が3185円なので十分利益が望めることになりますね!
7833アイフィスジャパン
四季報見出し【上振れ】【AI】。前号比増額。
既存の投信の追加販売向けパンフ印刷が想定超。
ネット証券向けデータ販売も好調。
システム開発投資一巡し営業増益幅拡大。
連続増配中。
19年12月期は市場軟調見込み印刷関連伸び悩むが高水準。
ネット証券向けに企業開示情報を発表と同時に一覧表示するサービス始動。
平成30年12月期 第2四半期決算短信
売上高2629百万円(前年同期比+6.6%)、営業利益448百万円(前年同期比29.9%増)、経常利益451万円(前年同期比31.1%増)、親会社に帰属する四半期純利益が297万円(前年同期比38.5%増)。
一株当たり四半期純利益30.8円。
会社予想の平成31年連結業績予想は売上5300百万円、営業利益800百万円、経常利益800百万円、親会社株主に帰属する当期純利益507百万円。
一株当たり当期純利益は52.48円です。
セグメント別業績
・投資情報事業
売上前年度比+6%、営業利益+12.8%。
・ドキュメントソリューション
売上前年度比+7.4%、営業利益‐9%。
金融法人における証券レポートの印刷・配送は受注量が微減。
生命保険関連の印刷物を中心に売り上げ増。
連結子会社株式会社アイコスの翻訳/通訳サービスは苦戦。
・ファンドディスクロジャー事業
売上前年度比+17.3%、営業利益+20.1%。
・ITソリューション
売上前年度比-14.2%、営業利益+46.5%。
前期に大型案件が計上されていたため売り上げは前年度比ダウン。→問題なさそう。
・その他事業
売上前年同期比-82.4%、営業損失100万円。
データ化サービスを行っているとのことだが、もはやあってないようなものか?
その他
今年から12月末の株主に500円分のクオカードを株主優待として新設しています。
勝手に評価のコーナー
市場軟調で業績減速が懸念されるということでその点は注意が必要です。
ただ、四季報では19年3月期も10%程度成長する予想ですので、830円くらいまでは見込んでもいいと思います。
9/14日終値が732円なので10%以上値幅がありますが、どうでしょうかねぇ。
株は人気投票です。正直、業績を追っていても報われないこともあります。
検索してもだーれも言及してないアイフィスジャパンなので、クオカードをもらいながらの優待投資家向けっていうことでいいでしょうか。
監視に追加する銘柄
続きまして今すぐ買うにはちょっと難がある銘柄です。
2301学情
【独自増額】【強化】。前号比増額。会社比強気。
柱の就職博は出展企業の申し込み殺到で完売相次ぐ。
Re就活も想定超の伸び。人材紹介も増勢。
平成30年10月期 第3四半期決算短信
売上高4669百万円(前年同期比+14.1%)、営業利益1058百万円(前年同期比8.7%増)、経常利益1158百万円(前年同期比8.2%増)、四半期純利益が790万円(前年同期比-1.7%)。
一株当たり四半期純利益53.25円。
会社予想の平成30年連結業績予想は売上6200百万円、営業利益1700百万円、経常利益1800百万円、当期純利益1240百万円。
一株当たり当期純利益は83.59円です。
対して、四季報の平成30年連結業績予想は売上6400百万円、営業利益1800百万円、経常利益1900百万円、当期純利益1300百万円。
一株当たり当期純利益は88円。
ということで5%程度上乗せされています。
勝手に評価のコーナー
Re就活の伸びが大きく、業績をけん引している印象。
9/14終値は1583円で、四季報に載っている1383円であれば買いでよかったが、今買っても遅きに失している感があります。
チャート的にも三角形の上辺に達していて上値は重そう…
1400円割れを待ちたい。(来ないかも)
2325NJS
四季報見出し【再増額】【訴訟リスク】。大幅増額、大幅強気。
期初手持ちが大幅増で、受注減っても完工高回復。
収益柱の国内が外注取り込み効果大きく採算が急向上。
オマーン子会社清算に伴う訴訟リスクが潜在(損害賠償額10億円強)。結論出れば今来期いずれかで引き当て特損処理。
平成30年12月期第2四半期決算短信
売上高10625百万円(前年同期比+8.3%)、営業利益2692百万円(前年同期比103.8%増)、経常利益2706百万円(前年同期比104.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が1891万円(前年同期比119.9%減)。
一株当たり四半期純利益194.09円。
会社予想の平成30年連結業績予想は売上18000百万円、営業利益1600百万円、経常利益1650百万円、当期純利益1050百万円。
一株当たり当期純利益は107.72円です。
対して、四季報の平成30年連結業績予想は売上18000百万円、営業利益2600百万円、経常利益2650百万円、当期純利益1700百万円。
一株当たり当期純利益は174.4円。
勝手に評価のコーナー
この銘柄は経常利益が2Qで一番高くなる傾向があるので、大体四季報予想くらいで落ち着くのではないかと思っております。
会社の予想は損害賠償の特損を加味していると考えるとちょうどいい感じですよね!
ところで、わたくし斉藤は上下水道が好きです。(ん?)
特に国内の上下水道整備は待ったなしで、今からずっと工事需要は減少しないと考えています。
ですので、上下水道銘柄は今現在数字に出てこない成長を勝手に見込んでいます。
こっそり荏原実業(6328)とか持っています。(言う必要ないですねすみません!)
NJSについてはオマーンの損害賠償で特損が出てから、かつ3Qの後に買いを検討したいと思います。
9/14終値は1725円。
優待銘柄として持っておいても良い銘柄
斉藤は優待(クロス)投資家として認知されていますので、ここからは優待投資家として持っていてもよさそうな銘柄をピックアップしました。
2362夢真HD
四季報見出し【続伸】【採用】。前号並み、会社比強気。
配当予想35円、株主優待一株当たり10円(300株以上)で配当+優待利回り3.91%。
四季報を信じれば普通に業績で買えるこの銘柄。
会社の予想でも目標株価1250円くらいなので全然買えます。
ただ、会社の中期計画が超適当なのでペラペラなので無視してました。
今回いろんな人が買っていたり言及しているのを見て、改めて「買えるな」と思いましたよ!
600株までは優待利回りが変わらないので300株から600株、優待+グロースとして保有できそうです。
ただし、収益の柱が建築技術者派遣ということでそのあたりは注意が必要。
夢真は月次のようなものを出しているので、本年度の決算は問題ないと思います。
来期の会社予想がどの程度のものが出てくるか。
普通に中期計画に基づけば四季報よりやや劣るものが出てくると思うのですがどうでしょうか。
3087ドトール・日レスHD
株価は長期下落を続けていて、四季報前号並みでも株価下落により割安感が出てきました。
配当32円、優待一株当たり10円で配当+優待利回り2.05%。(んー、ちょっと物足りないですか?)
成長力でいうと株価の上昇は厳しいが、四季報程度の数値が出てくると割安感が出てくるという感じ。
とはいっても1Q決算の数値が思わしくないので様子見が妥当。
9/14終値2048円。
3091ブロンコビリー
四季報見出し【急改善】【産地開拓】。前号並み、会社比強気。
出店15退店ゼロ。
ランチメニュー改定で客数回復。販促費抑制。
19年12月期も2桁出店継続、増益路線。
配当予想26円、株主優待1株当たり20円(100株時)で配当+優待利回り1.34%。(こちらもちょっと物足りない?)
増益を見込むが「想定通りの数値が出てくるか?」が勝負ですよね。
まあ、チャート的にも、株価はこの辺りを現在のフェアバリューとして、増益した分だけ切り上げていく予想で。
9/14終値3430円。
以上、四季報秋号通読で気になった銘柄精査でした!
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