四季報夏号を通読して気になった銘柄を紹介

銘柄考察

こんにちは、斉藤カラスです。

金曜日に四季報が発売されたので一通り見てみました。

その結果、気になった銘柄が5銘柄ありました。

3919 パイプドHD
5971 共和工業
7192 日本モーゲージ
5815 アイフル
4669 ニッパンR

以上5つです。

四季報夏号 スクリーニングの条件

今回の四季報通読では一株益が20%近く上昇し、1年から2年後の株価が割安になるであろう成長株であり、20%以上の値上がりが期待できる銘柄を探すことを念頭に読みました。

というのも、最近は株価も全体的に堅調であり『割安株』というカテゴリーで検索しても買えるものがないと感じていましたし、地道に成長している企業の株価はそれなりに評価されてフェアバリュー(適正価格)となっており、適正価格の株を買っても適正であるがゆえに値上がりしないという経験をすることが多くなってきたように感じたからです。

そこで市場を見渡してみると、資金が入っている銘柄というのは成長株であり、将来の売上なり利益なりが大きく上昇する可能性があるものを大口がこぞって買い、それをみんなで追うような状況が散見されているような気がしました。

アベノミクスで割安優良株はすべからく物色され、軒並み値上がりしてしまったことがその原因であると思いますが、それを憂いても仕方がないので儲けが出そうな銘柄を見つけ出すことに焦点を当てたということです。

いわば本命ではなく大穴ねらいのような気もしますが、投資はすべて自己責任。

自分が利益が出ると考えて買う分には誰にも迷惑かけないですしいいでしょう。

それでは、それぞれどこが気になったのかを書いていきたいと思います。
以下、EPSを調べずに一株益でPERを算出しています。ご了承ください。

パイプドHD:四季報夏号

四季報見出し【先行投資】【協 業】

この会社は今期『減益予想+減配』でそれを発表直後に大きく下落して株価は地を這っています。

それでは今期の減益は会社の稼ぐ力が衰えたからでしょうか?

斉藤は違うと考えています。

というのも、売り上げは順調に伸びる予想ですし、会社はこの減益を人材投資によるものとしています。

つまり、これからさらに成長していくために人材を育て、力を蓄える期間が今期であるということなのです。

会社計画では人材投資は今期に集中させ、来期以降は再び増益になると予想しています。

それでは、この銘柄の適正価格がどの程度なのかということを考えなければなりませんが、これは非常に難しいです。

批判を恐れずにざっくりと考えると20年度の一株益が四季報では89.4であり、人材投資をする前の18年度の一株益が60.2として、この3年間で平均的に成長したと仮定すると19年度の一株益は74.8となります。

ざっくりとした計算で申し訳ないのですが、こういう風に考えると19年→20年の成長率は19.5%であり、PER20倍計算をすると適正株価は1788円となります。

現在の株価は1051円ですので十分な利益が期待できることになります。

(ただし、この計算は斉藤独自の理論に基づくものであり、PER20倍計算は21年度も継続して20%の成長が見込める場合であり、一株益に×20して理論株価とした計算方法も現状の市場と斉藤の勝手な理論に基づくものです。)

チャート的にも底値からゆったり上昇しており、ゴールデンクロスのタイミングで買いが入る気もします。

チャート重視の投資家でも注目しておいて損はないのではないでしょうか?

共和工業:四季報夏号

四季報見出し【続 伸】【中 国】

20年度の売上11%増、営業利益17%増、一株益16%増。

現在のPERが8.3倍ですが、これは流動性の低さが原因と思われますので一概に割安ということはできません。

ただし、20年度の一株益942.7円をPER8.3倍とするには株価は7824円になる必要があります。

これは値幅が取れそうです。

それでは、本当にこれだけの好業績になりえるのでしょうか?

四季報によると共和工業の主な販売先は『【販売先】小松製作所』となっています。

四季報で小松製作所を調べてみると、『↑↑大幅増額+☻会社比強気 』となっていて好業績が続く予想であることがうかがえます

とすると、そこに商品を卸している共和工業の増益予想もある程度信憑性があるのではないか?と考えてもいいと思います。

となると、あとは流動性が向上するかという点が気になりますが、会社は2018年5月31日にこんなIRを出しています。

『投資単位の引下げに関する考え方及び方針等について』
1.投資単位の引下げに関する考え方 当社は、投資単位の引下げが、個人投資家をはじめとする幅広い投資家層の資本市場参入を促 進し、市場活性化を図る有用な施策と認識しております。

2.投資単位の引下げに関する方針 投資単位の引下げにつきましては、株価水準、株主構成、流動性等を考慮し、実施の必要性お よびその時期について慎重に検討してまいります。

一見すると株式分割を行いそうなIRに見えますが、そうではないかもしれません。

実はこの会社、2017年11月に売買単位を1000株→100株に変更するときに5株を1株に併合しています。

その時の株価は1000円程度です。

流動性を向上させるつもりがあるなら100株単位にしたときに5株を1株に併合する必要はないのになぜわざわざ併合するのか。

もしかしたらこの会社は1単位の値段を下げ過ぎないことで株主数を増やすことを嫌っているのではないか?と邪推してしまいます。

50万円以下で自社の株を買われるのを嫌っているいるとすれば株式分割は絶望的となります。

ただし、この会社の利益の伸びは目を見張るものがあるので、業績が好調で株価が10000円に迫ってきたときには分割があるかもしれません。

分割期待で買うのは考えたほうがいいですが、業績で買うならアリというのが斉藤の評価です。

日本モーゲージ:四季報夏号

四季報見出し【伸 長】【新規出店】

売上も営業利益も地味だけど成長し続けている。

株価はフェアバリューという認識だが、東証一部上場が控えていると考えて間違いない

ここは『フラット35の貸し付けが主力』と書いてあり、住宅販売市場が今後も継続して成長するのか疑問を持ってしまうと投資をためらってしまう

いったい何で儲けているのか見てみると、住宅金融事業の売上が18億円に対して、住宅瑕疵保険等事業が31億と金融事業がメインということではなさそうだ。

ただし、営業利益は住宅金融事業が5億円に対して、住宅瑕疵保険等事業が2.5億と約半分。やはり住宅販売市場に大きく影響を受けてしまう

しかし、2018年の会社予想では住宅金融事業が売り上げ14.5億円営業利益1.5憶に対して、住宅瑕疵保険等事業が売り上げ32.8億営業利益2.5億と会社の主力が変わる予想になっている。

金貸しの代理より保険の代理のほうが息が長そうで、ストック的な事業になりえる点を考慮すると今後も継続して成長が見込めるのではないか?と考えます。

とはいえ、すぐに買える株価水準ではない気もしますので監視しつつ、安くなったら投資を検討したいと思います。

アイフル:四季報夏号

四季報コメント【利益拡大】【事業再生】

過払い金がいまだに業績に重くのしかかっているこの会社。しかし、売り上げは着実に伸びてきています。

18年度までは抑えられていた営業利益が19年以降、倍以上に伸びて売上営業利益率が10%を超えています

金貸業というのがいかにもうかる商売なのかということがうかがえますね。

四季報の20年度一株益32.7円をみて『おっ』と思いますが、利益余剰金は402億円のマイナス

2018年度の利益予想135億円、2019年度の利益予想158億円を足してもまだマイナス。

復配はオリンピックを過ぎてからになりそうです

それにしても特筆すべきはこの利益率に一株益。順調に経営を継続していけばそのうち再評価されると思います。

しかし、まだ早いと思われるので監視のみ。

ニッパンレンタル:四季報夏号

四季報見出し【加 速】【大型化対応】

16年度から売り上げが毎年3億円ずつ伸びている。

純利益が30%近い伸びをしていく予想で、そう考えるとPER9.56は割安感がある

しかし、建設系銘柄すべてに言えることだが、2020年のオリンピックが終わった後の業績を悲観する声が多く、株価が伸び悩むのもそのためと思われる。

四季報的に言えば、まだ19年度の業績予想までしか書かれていないので、次に書かれる20年度の業績までは好調であると思われるので直近は良い業績が続くはず。(せこい考え)

1Qも前年比29.1%と出だしも好調で足元に不安はない。

ただし、毎四半期同じ額を計上する決算ではなく、中間決算は例年低い数値が出てくるので決算マタギは注意が必要

7/1で1株を3株に分割してどう変わるか。

まとめ:とりあえずは様子見。

ざっと見てきましたが、以上が監視理由です。

四季報も毎回通読しますが、そのたびに新たな発見があり面白いものです。

今回はこれだ!という即買い銘柄を見つけることができませんでしたが、とりあえず監視銘柄としてストックし、機会を見て購入したいと思います。

それではまた!