【配当落調整金って何?】意外と知らない?一般優待クロスにかかるお金

優待クロス

こんにちは、斉藤カラスです。

『優待クロスは一般クロスが正義!』と常日頃言っている斉藤ですが、一般クロスをするのもタダではありません。

ちゃんとお金を払っています。

よく『優待タダ取り』とは言いますが、株という資本主義の象徴のような資産においてタダで貰えるものなど存在しないのは明白でしょう。

今回はそんな優待クロスを行う時に利用する一般信用取引にかかる経費についてみていきたいと思います。

取引手数料

まず、株を売買するには手数料がかかります。

これは優待クロスにかかわらず、株を売買するときには必ず必要なので知らない人はいないと思います。

優待クロスをするには『買い』と『売り』を行わなければなりません。買いと売りをクロスさせるので優待クロスです。

基本的には『現物株式の買い』と『信用取引の売り』を行ってクロスするわけですが、この株の買いと売りには手数料がかかります。

SBI証券では現物取引(現物株式の買い)の手数料が以下のようになっています。(楽天口座もH29年7月末現在同じ手数料です)

現物取引手数料表

さらに信用取引(信用取引の売り)の手数料は以下のようになっています。

信用取引手数料表

5000万円以上の建玉を持っていれば大口顧客判定されて手数料が無料になりますが、優待クロス投資家には無縁の制度だと思います。斉藤も今のところ縁がありません。

さて、上の表によるとスタンダードプランで60万円の株式をクロスすると買い525円、売り378円で合計903円手数料がかかります。

これでもし株主優待品が500円のクオカードとかだと赤字になってしまいます。

手数料は大口顧客でなければかかるものなので、優待クロスの時は計算に入れなければなりませんね。

ちなみに、優待クロス解消時の現渡は今のところ手数料0円となっています。(H29.7月末現在)

金利(貸株料率)

現物株式を持っていても金利はかかりませんが、信用売り玉を持っていると金利がかかります

そもそも信用売りとは、株を借りてそれを売っている状態なので借りている株にレンタル料がかかってくるのです。

信用取引貸株料率

上の表はSBI証券のホームページから借りてきたものです。

一般信用クロスで使用する信用売り建は「短期」に該当するものなので、年率3.90%のレンタル料がかかっています。(H29.7月末現在楽天証券も同じ3.90%です)

ということはつまり、長くクロスしているとその分レンタル料が多く発生してお得度が減っていくのです!

斉藤のおすすめ優待クロスメモで「何日前からプラスか?」の項目があるのはこれが理由ですね。

また、信用売り建は買った日を1日目、売った日を2日目と計算するので権利付き最終売買日に購入して翌日すぐに現渡しても2日分の金利が発生します。薄い利益で直前クロスするときはこの点は注意が必要ですね。

加えて株の受け渡しというのは売買日を含めて4営業日後(取引日の翌日から3営業日)に行うので、例えば月曜日にクロスして火曜日にクロスを解消した場合、実際に株を持っている日が4日ずれて木曜日に手元に株が来て、金曜日に株を手放していることになります。

そして、株のレンタル料は実際に持っていることになっている木曜日と金曜日分に対して発生します。

それでは、火曜日にクロスして水曜日にクロスを解消した場合はどうなるでしょうか。

火曜日にクロスのために買った「現物買い」は問題ないのですが、火曜日にクロスのために売った「信用売り」は実際には4日後の金曜日に手元に来ることになります。

すると、クロスを解消した水曜日の売買が実際に実行されるのは4日後が土曜日で市場がお休みなので翌月曜日となります。

つまり金・土・日・月曜日の4日間株をレンタルしていることになり、金利も4日分かかります。

ボーっとしていると忘れてしまっていて思わぬ損をすることがありますので注意してください。

ちなみに制度クロスの品貸料も同じように営業日で計算しますが、『買いで一日・売りで一日』という計算はせず、権利をまたぐだけなら1日計算ですので土日を挟んでも4日分ではなく3日分で済みます。

しかし、それでも逆日歩3日分かかりますので逆日歩3倍地獄にも注意してください。ものによっては本当に地獄ですよ!

一般クロスによる配当落調整金

そんなに気にしなくていいのですが、一般信用クロスにはもう一つかかる経費があります。

それが配当落調整金です。

配当金相当額

株主優待をもらうということは、基本的に権利日をまたぐことになるので優待の権利だけでなく配当金をもらう権利も得ることができます。

「お得じゃん!」と思うかもしれませんがそんな甘くはありません。

上の表はSBI証券から借りてきた表ですがしっかり「一般信用売りで配当権利日をまたいだ場合は配当金の100%を払い戻していただきます。(斉藤による要約)」と書いてあります。

「でもクロスなのだから現物買いの方で配当貰えるからプラマイゼロじゃん!」と思った方、まさにその通りです。現物買いの方では配当金がちゃんともらえます。

でも、配当金って丸々もらえるんでしたっけ?…違いますよね。

配当金には税金がかかります。

現物株式の配当金は源泉徴収額20.315%を引かれてしまうので、結局権利日をまたぐと配当金の20.315%を損することになります。

下にSBI証券の説明を抜粋したものを貼りますが、ちゃんと書いてあります。

配当金差額について

さて、それでは本当に配当金の20.315%分損してしまうのでしょうか?

これは特定口座にしているかどうか、または確定申告をするかどうかで変わってきます。

特定口座にしていて、源泉徴収アリでかつ配当受け入れという設定にしていれば特定口座内で1年間の収支を損益通算してくれます。

配当の20.315%は税金として引かれているので、損益通算で利益がマイナスになった場合は翌年の始めに取り過ぎた税金の還付としてちゃんと返ってきます。

逆に株の売買でめちゃくちゃ儲かっていて損失が出なかったとしても、配当の20.315%分は損失ということになり利益から差し引かれるので、利益にかかる税金が減額されるという意味で一応節税対策にはなります。

自分の口座がどの設定になっているか確認

SBI証券でいえば『口座管理』→『サマリー』のすぐ下に『特定口座(源泉徴収)/配当受入』となっていれば翌年の始めに配当金の20.315%分取られていた配当落調整金が還付されます。

『入出金・振替』→『入出金明細』で毎年1月初めの方の入出履歴を見ると『配当所得税還付金』として入金されています。

配当所得税還付金の入金がない方は特定口座で利益が出ている方だと思われます。

楽天口座では『設定・変更』→『お客様情報』→『お取引口座』→『特定口座・源泉徴収』で口座の状態がわかり、『ホーム』→『トップ』→『配当金の受け取り方法』が株式数比例配分方式になっていれば問題ありません。

配当落調整金の扱い

と、いうことで配当調整金は利益が出ていなければ還付されるので気にしなくてもいいものとされていますが、特定口座でなければ確定申告しないと返ってきませんので注意してください。

当サイトの「おすすめ優待クロスメモ」でここをどうするか迷ったのですが、一応7月から配当落調整金を経費に算入しています。

ですので、当サイトのおすすめ優待クロスメモは配当の20.315%分辛めに判定しているので「あれ?判定厳しくない?」と思った方もいると思います。

これはどうしようか本当に迷ってます。

こんなところ気にしている人、いないと思うのですが一応完全に得している状態で算出しています。

株の売却益を優待品に変換していると考えれば損ではないのですけれどね。

ちなみに一般クロスしかしない投資家はこの「配当落調整金」は絶対に損益通算で返ってくる計算になります。

まとめ

ということで、一般信用クロスにかかる経費をまとめたいと思います。

①手数料:売買額が大きければ大きいほど料金がかさむ

②金利:クロスしている日にちが長ければ長いほど料金がかさむ

③配当落調整金:配当が高ければ高いほど調整金をとられるが、特定口座の損益通算でマイナスなら返ってくるので気にしなくていい。

上記①+②(+③)の額以上に魅力的な優待を選んで優待クロスすべきということになります。

 

いかがでしたでしょうか。

優待クロスも楽そうに見えて楽ではないのは実際にやっている方は分かると思いますが、もしこれからやろうと思っている方は是非この辺りを頭の片隅にでも入れておいていただけたらと思います。

ちなみにこれらに対応している当サイトの「優待クロスメモ」は皆さんの優待生活を便利にしますが、上記に記載したように辛めに算出しているのでご留意ください。何も分からず当サイトを参考にされた方が損しないように計算してます。

上記を参考に、これからも変わらずアクセスしていただけるとサイト運営上非常に助かります(*´ω`)